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責任ある安楽死を

これはある獣医師が診たカラスの話です。

最近、環境ホルモンの影響か、産まれた時から先天的に立てないカラスがいるそうです。
巣立ちの時に飛ぶことができても着地できません。そうやって巣から飛び降りたまま地面でドタバタしているカラスの雛を見て哀れに感じた人が、その獣医師のいる病院にカラスの雛を連れてきました。獣医師は先天性の奇形なので治せないと伝えました。自然界ではそのような雛はもちろん死んでしまいます。安楽死という選択もありましたが、その人はかわいそうという感情のままに、その雛の飼い主になることを決めたそうです。

しかし動くことのできないカラスの世話は並大抵の決意ではありません。
カラスは鳴いて仲間を呼びますし体も大きくなります。べちゃべちゃの糞のことが多いので、歩けない足で這うと、そこら中に糞が飛びます。擦り傷ができないように足に包帯を巻くと、その包帯が糞にまみれて、糞がダマになり爪も伸び放題になります。

初めのうちはせっせと面倒を見ていた飼い主も、生活が忙しくなってくるとだんだんそうもいかなくなってきます。
最終的にそのカラスは、バタバタされると糞をまき散らされて大変だという理由で、段ボールの中にポンと入れて、その中で糞まみれになってのたうっている状態におかれることになりました。そして糞の玉で思うように動けないころになって獣医師のもとに連れてきたそうです。
獣医師はぬるま湯で糞の玉をほぐして、新しくきれいに包帯を巻いてやります。しかしそのうち、獣医師が「最低でも一週間に一回病院にきてほしい」と言っても、飼い主にはそれもできないようになっていました。あまりしつこく催促すると病院へも連れて来なくなってしまう、そう思うと獣医師はあまり強くは言えなかったそうです。
最終的にこのカラスは「猫に獲られた(殺された)」と飼い主から連絡があったそうです。

その獣医師は、「それは、つまり飼い殺しなんだ」と言っていました。何の喜びもない、身動きもできない、段ボールの隙間から見られる世界はごくわずかです。
「何のための一生だったんだろうと思う。安楽死が最悪とは限らない。」


鳥を保護して狭いケージの中に入れっぱなしでは養鶏場のバタリーケージと同じです。
これはカラスだけに当てはめられる話ではありません。犬や猫を保護して、狭いケージの中に閉じ込めて自由を奪うのも同じです。
もしも動物を保護して自分の管理下におくのであれば、動物の習性を考慮した適切な飼養と環境の確保が求められることを忘れないでください。


動物愛護管理法の基本原則には「その動物の種類、習性等を考慮した飼養又は保管を行うための環境の確保を行わなければならない」とあります。これは動物取扱業者だけではなく、動物を取り扱うすべての人に適用されます。

保護することでその動物の苦しみを長引かせ、この先その苦しみから解放させてあげる見通しが立たないのであれば、そしてQOL(生活の質)を維持することができないのなら、動物たちに対して私たちができる最善の道は、勇気をもって責任ある安楽死を選択することです。

関連資料


人道的な犬の個体数管理に関するガイダンス
「状況によっては、譲渡の可能性が少ないもしくはその可能性が全くない場合もある。このような状況においては、犬の福祉を検討する必要がある。多くの場合、犬の福祉が低下しているということと、一般社会からの圧力により、これらの犬を処分する必要性が生じる。病気であったり、負傷していたり、攻撃性などの重大な問題行動がある場合、安楽死が最善の選択である場合もある。新しい引き取り手が見つからない場合、重篤な苦痛を与えずに長期間犬に犬舎生活をさせることは困難かつ多額の費用がかかるため、動物福祉の観点から、長期間の犬舎生活よりも安楽死のほうが好ましい場合もある。」
arcj.org/files/user/%E4%BA%BA%E9%81%93%E7%9A%84%E3%81%AA%E7%8A%AC%E3%81%AE%E5%80%8B%E4%BD%93%E6%95%B0%E7%AE%A1%E7%90%86%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B9%EF%BC%88%E6%9C%80%E7%B5%82%E7%89%88%252B%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%96%E5%85%AC%E9%96%8B%E7%94%A8%EF%BC%89%20(1).pdf

400以上の動物保護団体が合意している「THE ASILOMAR ACCORDS(アシロマ合意)」
基本理念の一つに「場合によっては、健康な動物であっても安楽死を選ぶことは、動物保護団体の責任である」旨が記載されています。
http://www.asilomaraccords.org/guiding_principles.html
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 出典・引用元ページは コチラです。


 出典・引用元WEBサイト: NPO法人アニマルライツセンター 毛皮、動物実験、動物虐待、工場畜産、犬猫殺処分などをなくしエシカルな社会への更新情報

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