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苦悩する爬虫類たち 東京レプタイルズワールド 2017年5月20日,21日 



2016年12月3日、4日、東京で開催された『日本最大級の爬虫類展』がうたい文句のエキゾチックアニマル展示即売会「東京レプタイルズワールド」。
2日目の夕方、展示された動物たちは疲れてきっているように見えた。

多くの動物がパック詰め販売されていたが、その中にまったく動かないものがいた。
「死んでいるのではないか?」と聞いたところ、パックをカサカサと振り「死んでますね」と言って、スタッフはその『商品』を後ろに下げた。このような展示方法で動物が健常な状態でいられるだろうか。体を伸ばすこともできないのだ。これが動物のまともな扱い方だとはとても言えない。

動物の商業利用が続く限り、多かれ少なかれ動物の負担は続く。商売に動物を利用すること自体をいずれは止めなければならないだろう。しかし動物を商業利用するのであれば、最低限その飼育環境には配慮を払うべきだ。
お弁当容器やパック詰めでは話にならない。

「こんな狭い所でもよいのか?」との問いに「爬虫類はほとんど動かないから大丈夫」と店舗のスタッフは答えた。しかし、「ほとんど動かない」のは「動かない」を意味しない。動きたいときは動きたいのだ。動物は置物ではない。
この日の展示即売会で、蛇やカメやトカゲたちは、『パック』から出ようと壁をなすり、パックのふちに頭を押し付け、もがいていた。

(2016年12月4日 東京レプタイルズワールド)


次回のレプタイルズワールドは、東京が2017年5月20日、21日。神戸が4月15日、16日に開催される。

このような非人道的な扱いが廃止されるよう、声を届けてほしい。

【意見先】
〒460-8787
名古屋市中区栄4-16-33 (日経名古屋支社ビル5階)
テレビ愛知企画内
レプタイルズワールド実行委員会
E-mail: info@reptilesworld.jp

レプタイルズワールドTwitter
レプタイルズワールドFacebook




2016年1月2日
レプタイルズワールドへ要望書を提出

レプタイルズワールドにおける動物の扱いに関する要望書



当法人アニマルライツセンターは、動物の権利向上を願い、様々な啓発活動を行っています。
貴委員会主催のレプタイルズワールドにおける動物の扱いについて、下記の通り要望いたします。



要望1

猛禽類を短い紐でつないで拘束する、極めて小さいケースの中で動物を展示販売するなどの監禁的展示を廃止し、日本の基準に則し少なくとも各動物ごとに体長の2倍以上の展示スペースを設けること

  • 『動物の愛護及び管理に関する法律』には、適切な給餌及び給水、必要な健康の管理並びにその動物の種類、習性等を考慮した飼養又は保管を行うための環境の確保を行わなければならない、との記載があります。
  • 『第一種動物取扱業者が遵守すべき動物の管理の方法等の細目』には、ケージ等は、個々の動物が自然な姿勢で立ち上がる、横たわる、羽ばたく等の日常的な動作を容易に行うための十分な広さ及び空間を有するものとすること、との記載があります。
  • 『展示動物の飼養及び保管に関する基準』には、拘束等をして展示しないこと、との記載があります。同じく『展示動物の飼養及び保管に関する基準の解説(環境省策定)』には、展示施設は、個々の動物が自然な姿で立ち上がり、横たわり、回転する等、日常的な動作を容易に行うことができる十分な広さと空間を備えることが必要です。大きさは、おおよそ動物の体長の2倍以上は必要です、との記載があります。
  • 「爬虫類は狭い空間しか必要としない」という考えは、英国の獣医学会誌(BVA)の論文『行動基準を用いた爬虫類の福祉評価法』()の中で、下記のように否定されています。
    爬虫類生物は狭い空間で『安全だと感じる』、生来『固着性があり』広い空間は必要ではないと一般的に誤解されている。このような考えは爬虫類を『檻の中で飼育可能なペット』として販売している業者にとっての都合の良い解釈であり、科学的根拠も倫理的正当性もない
  • また、同論文『行動基準を用いた爬虫類の福祉評価法』(*)には、蛇は自分の体の長さより短い幅の檻の中では真っ直ぐに伸びる姿勢をとることができない。直線姿勢は腸の不快感を取るために必要な姿勢である、とされています。
  • 同論文『行動基準を用いた爬虫類の福祉評価法』(*)の中で「飼育環境によるストレスの行動指標」としてあげられているストレス行動を、2016年12月4日東京レプタイルズショーにおいて、多くの爬虫類が発現させていることを当法人は確認しました。

日本の法令・基準、爬虫類の習性や生態に照らし合わせて、動物の展示販売方法を改善する必要があると考えられます。

要望2
動物のストレスを考慮し、連続する展示時間中に、展示を行わない休息時間を設けること。
  • 『第一種動物取扱業者が遵守すべき動物の管理の方法等の細目』には、販売業者及び展示業者にあっては、長時間連続して展示を行う場合には、動物のストレスを軽減するため、必要に応じてその途中において展示を行わない時間を設けること、との記載があります。
  • 『展示動物の飼養及び保管に関する基準』には、展示動物に必要な運動、休息及び睡眠を確保するとともに、健全に成長し、かつ、本来の習性が発現できるように努めること、との記載があります。

隠れるスペースもない極小ケースの中で、一万を超える来場者にさらされ、時にケースごと持ち上げられて品定めをされる動物たちは、極度のストレス状態にある可能性があります。展示を行わない時間を設ける必要があると考えられます。

以上。



2017年1月10日 

レプタイルズワールド実行委員会に、回答を求めたところ、「要望は見たが、トラブルの原因となるので、個々の動物愛護団体には回答をしない」とのことだった。


2017年1月11日
動物愛護相談センターに、問題点を指摘し、指導を要請。



問題点1

猛禽類を短い紐でつないで拘束する、極めて小さいケースの中で爬虫類などを収容するなど、動物の習性に考慮されていない監禁的な展示。

「爬虫類は狭い空間しか必要としない」という考えは、英国の獣医学会誌(BVA)の論文『行動基準を用いた爬虫類の福祉評価法』の中で、下記のように否定されています。
爬虫類生物は狭い空間で『安全だと感じる』、生来『固着性があり』広い空間は必要ではないと一般的に誤解されている。このような考えは爬虫類を『檻の中で飼育可能なペット』として販売している業者にとっての都合の良い解釈であり、科学的根拠も倫理的正当性もない。(日本語訳した同論文を添付させていただきます)

また、同論文『行動基準を用いた爬虫類の福祉評価法』には、蛇は自分の体の長さより短い幅の檻の中では真っ直ぐに伸びる姿勢をとることができない。直線姿勢は腸の不快感を取るために必要な姿勢である、とされています。しかし本イベントではすべての蛇がまっすぐに伸びる姿勢を取ることができない状況下にありました。

同論文『行動基準を用いた爬虫類の福祉評価法』の中で「飼育環境によるストレスの行動指標」としてあげられているストレス行動を、2016124日東京レプタイルズショーにおいて、多くの爬虫類が発現させていることも、当法人は確認しました。(ストレス行動を収録したDVDを添付させていただきます) 

【法に抵触すると思われる箇所】

ü 『動物の愛護及び管理に関する法律』には、適切な給餌及び給水、必要な健康の管理並びにその動物の種類、習性等を考慮した飼養又は保管を行うための環境の確保を行わなければならない、との記載がありますが、ほとんどの動物が動くこともままならず、隠れ場所もない状況にあり、適切な環境の確保が行われているとは言えませんでした。

ü 『第一種動物取扱業者が遵守すべき動物の管理の方法等の細目』には、ケージ等は、個々の動物が自然な姿勢で立ち上がる、横たわる、羽ばたく等の日常的な動作を容易に行うための十分な広さ及び空間を有するものとすること、との記載がありますが、これらの条件を満たしている動物はほとんどいませんでした。

ü 『展示動物の飼養及び保管に関する基準』には、拘束等をして展示しないこと、との記載があります。同じく『展示動物の飼養及び保管に関する基準の解説(環境省策定)』には、展示施設は、個々の動物が自然な姿で立ち上がり、横たわり、回転する等、日常的な動作を容易に行うことができる十分な広さと空間を備えることが必要です。大きさは、おおよそ動物の体長の2倍以上は必要です、との記載がありますが、多くの動物が2倍どころか、体を伸ばすこともできない状況にありました。

問題点2

動物のストレスを考慮した休息時間が設けられていない

隠れるスペースもない極小ケースの中で、一万を超える来場者にさらされ、時にケースごと持ち上げられて品定めをされる動物たちは、極度のストレス状態にある可能性があります。7時間の休息なしの連続展示は問題があるのではないでしょうか。


【法に抵触すると思われる箇所】

ü 『第一種動物取扱業者が遵守すべき動物の管理の方法等の細目』には、販売業者及び展示業者にあっては、長時間連続して展示を行う場合には、動物のストレスを軽減するため、必要に応じてその途中において展示を行わない時間を設けること、との記載がありますが、必要に応じた展示を行わない時間は設けられていませんでした。

ü 『展示動物の飼養及び保管に関する基準』には、展示動物に必要な運動、休息及び睡眠を確保するとともに、健全に成長し、かつ、本来の習性が発現できるように努めること、との記載がありますが、休息が確保されていませんでした。

2017年2月10日
動物愛護センターから連絡あり
概ね次のような回答であった。
「再度行われる2017年5月20日、21日東京レプタイルズワールドの前に、主催者が申請に来た際にケージの大きさなどの話をしてみる。しかし展示動物の基準の解説にあるような「体長の二倍」というような具体的数値を出しての指導は現状の法令では難しい。あくまで感覚的なものになる。
環境省で、犬猫のケージの大きさ数値化しようという動きがある。それが今後段階を踏んで爬虫類にまで及べば、指導ができるようになる。現状だと数値基準を出せない。」





*英国の獣医学会誌(BVA)の論文『行動基準を用いた爬虫類の福祉評価法』
http://www.arcj.org/animals/companionanimals/00/id=873



*テレビ愛知などレプタイルズワールド関係者へも要望書を提出済

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