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長野県諏訪大社 2018年も生きたカエルを串刺しに

諏訪大社は、諏訪市や国から多くの補助金が出されている宗教法人であり、極めて公共性の高い施設です。その場所で、生きたまま串刺しという動物に激しい苦痛をもたらす行為が毎年行われています。
多くの国民が、残酷な方法で動物を殺すこの行事に胸を痛めており、毎年現地での抗議活動も行われているにもかかわらず、カエルの串刺しは続いています。
2017年12月26日、諏訪大社に連絡したところ「例年通りこの『神事』を行います」との回答でした。
毎年要望を続けていますが、諏訪大社には市民の声に耳を傾けていただくのが難しい状況です。
諏訪大社だけでなく、諏訪市(宗教法人である諏訪大社には諏訪市や国から多くの補助金が出されています)、全国の神社を取りまとめる神社本庁へ、皆さんから意見を届けていただけるよう、どうぞよろしくお願いします。

【意見先】

諏訪市
http://www.city.suwa.lg.jp/www/index.jsp

*下段の「ご意見お問い合わせはこちらから」をクリック


神社本庁
〒151-0053 東京都渋谷区代々木1-1-2
*全国の神社をまとめている組織


諏訪大社(上社本宮)

〒392-0015 長野県諏訪市中洲宮山 1
TEL 0266-52-1919
FAX 0266-52-3383

2017年

2017年元旦 犬猫救済の輪NPO法人 動物愛護を考える茨城県民ネットワークなどの有志による現地での抗議活動が、昨年に引き続き行われました。

2017年1月11日 諏訪大社に公開質問状を送付

当法人アニマルライツセンターは、動物の権利向上を願い、様々な啓発活動を行っています。貴大社で毎年元旦に行われている行事につきまして、下記の通り質問いたします。

今後も貴大社では、生きた動物を殺す・あるいは傷つける行事を行いますか?

多くの国民が動物を苦しめて殺す行事に対して胸を痛めております。
諏訪市、国から多くの補助金が出されている宗教法人であり、極めて公共性の高い施設において、生きたまま串刺しという動物に激しい苦痛をもたらすという行為が行われていることは大きな問題です。

お手数ではございますが、書面あるいは電子メールにて、この件についての貴社のお考えをお聞かせいただけましたら幸甚です。何卒よろしくお願いします。
2017年1月31日 諏訪大社より回答

さて、貴会よりの平成二十八年一月二日付及び同年二月二日付質問状に対し、平成二十八年一月二十九日付及び同年二月十日付書面にて回答いたしました通り、氏子崇敬者とともに守り伝えた諏訪信仰上重要な神事でございますので、今後も従来通り斎行する予定です。

何卒ご理解を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。

2017年1月11日 諏訪市に要望

当法人アニマルライツセンターは、動物の権利向上を願い、様々な啓発活動を行っています。
諏訪大社上社で毎年元旦に行われている蛙狩神事を廃止していただきたく、このたびメールを差し上げました。
カエルを生きたまま串刺しにして「いけにえ」とするこの行事は、動物の権利を甚だしく侵害する虐待行為です。
諏訪大社は、諏訪市、国から多くの補助金が出されている宗教法人であり、極めて公共性の高い施設です。その場所で、生きたまま串刺しという動物に激しい苦痛をもたらすという行為が行われていることは大きな問題ではないでしょうか。
伝統や文化は時代とともに変化します。中国の伝統行事「犬肉祭り」も近年国際的に非難の声が高まり、禁止する省も出てきています。
昨年の6月、イギリスBBCニュースは、動物愛護のためにタイの雨乞いの儀式で猫ではなく「ドラえもん」が身代わりに使われたと放送しています。西洋で何百年も続けられてきた闘牛は動物愛護の観点から禁止する州もあり、近年縮小傾向にあります。日本においても、「動物愛護を図る」「善良な風俗を保持する」という目的から、東京都 神奈川県 富山県 石川県は闘犬・闘鶏・闘牛を禁止しています。
痛みを感じて苦しむのは、カエルも私たちも同じです。串刺しは強烈な苦痛を伴う残酷な行為です。
脊椎動物であるカエルはもちろん痛みを感じます。
CIOMS(国際医科学団体協議会)は動物実験の国際原則のなかで「人間にたいして苦痛を引き起こす行為は、すべての脊椎動物にも苦痛を引き起こすと想定する必要がある」としています。
ヨーロッパでは「実験やその他の科学で利用される動物の保護に関する欧州条約」の対象動物でもあります。苦痛を感じると考えられているからです。
動物に関心を持つ日本人は年々増えています。2013年の動物愛護管理法の改正時には、動物愛護を気にかける国民の意見が、のべ248,417人寄せられています。
国内で行われている残酷な行事を廃止してほしいというのは日本人として当然の思いです。
多くの市民が生き物を殺す行事に胸を痛めています。毎年現地における抗議活動も行われています。
私たちは国民を代表して、諏訪大社における命の犠牲と苦痛を伴う行事を廃止していただけるよう、貴市にお願い申し上げます。
ご多用中恐縮ですが、貴市のお考えを郵送もしくはメールでご回答いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
2017年1月23日 長野県諏訪市秘書広報課より回答
お問い合わせいただきました蛙狩神事は、諏訪大社が行っている伝統的な宗教行為であり、このことについて諏訪市がお答えできる立場にはございません。ご理解くださいますようお願い申し上げます。

2017年1月24日 動物愛護行政を担当する諏訪保健福祉事務所に、諏訪大社への指導を要請

諏訪保健福祉事務所に対しては、動物愛護管理法第四十条2項に基づく動物の愛護及び管理に関する法律及び殺処分方法に関する指針に反するという理由で指導を要請しましたが、下記のような理由で「指導ができない」という回答でした。

・カエルはこの法律や指針の対象動物ではない。
・伝統的な神事に対して、保健所としては、コメントする立場にない

カエルは法令等の対象外なのか?
神事であれば何をやっても許されるのか?

■カエルは法令等の対象外なのか?■

動物の愛護及び管理に関する法律において、罰則対象になる動物は「愛護動物(*)」だけですが、それ以外の部分はすべての動物が対象となっています。
例えば基本原則の部分もそうです。
動物の愛護及び管理に関する法律
(基本原則)
第二条  動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない。
2  何人も、動物を取り扱う場合には、その飼養又は保管の目的の達成に支障を及ぼさない範囲で、適切な給餌及び給水、必要な健康の管理並びにその動物の種類、習性等を考慮した飼養又は保管を行うための環境の確保を行わなければならない。

*愛護動物とは
動物の愛護及び管理に関する法律 第六章 罰則 
第四十四条  4  前三項において「愛護動物」とは、次の各号に掲げる動物をいう。
一  牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる
二  前号に掲げるものを除くほか、人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類に属するもの


動物の愛護及び管理に関する法律の「動物」
動物愛護管理業務必携(2016年版)(*)では、動物の愛護及び管理に関する法律の「動物」を次のように解説しています。
ここでいう「動物」とは、条文上明らかにされているものではないが、人とのかかわりがあるものであることが想定されていることから、純粋な野生状態の下にある動物は含まれないものと考えられる。
*動物愛護管理業務必携は、関係法令、法律の逐条解説、通達、判例、資料を取りまとめたもので、この中で動物愛護管理法が条文ごとに解説されています。

諏訪保健福祉事務所は諏訪大社で使用されるカエルを『野生動物』だと捉え、法令等の「対象動物ではない」と回答しました。
しかし諏訪大社で使用されているカエルは「純粋な野生状態の下にある動物」とは言えません。いったん捕まえて保定し、人の占有下においているからです。この部分は行政がいかに動物に配慮した解釈をできるかにかかっているでしょう。しかし諏訪保健福祉事務所の回答は、残念ながら動物への配慮に欠けるものとなってしまいました。

次に、動物愛護管理法第四十条二項に基づく動物の殺処分方法に関する指針には次のように書かれています。
動物の殺処分方法に関する指針
第3 殺処分動物の殺処分方法
殺処分動物の殺処分方法は、化学的又は物理的方法により、できる限り殺処分動物に苦痛を与えない方法を用いて当該動物を意識の喪失状態にし、心機能又は肺機能を非可逆的に停止させる方法によるほか、社会的に容認されている通常の方法によること。

同指針における「動物」の定義は愛護動物(*)だとされていますが、同指針の第4 補足2には次のように書かれています。
2 対象動物以外の動物を殺処分する場合においても、殺処分に当たる者は、この指針の趣旨に沿って配慮するよう努めること。

つまりカエルであっても「できる限り苦痛を与えない方法を用いること」「社会的に容認されている通常の方法によること」に配慮するよう努めなければならないとなっています。

生きたカエルを串刺しにするという行為は動物愛護管理法 第二条 第1項の「動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない。」に則した扱いとは言えません。
またどうしても「神事」のために使わなければならないのであっても、「動物の殺処分方法に関する指針」にのっとった扱いをするよう努めなければなりませんが、その努力もなされていません。
『生きたまま串刺し』が「できる限り苦痛を与えない方法」や「社会的に容認されている通常の方法」だとは、とても考えられません。

*その後、諏訪大社の蛙狩神事で使用されているカエルは養殖蛙だという情報をいただいたため、2017年3月15日、再度諏訪保健福祉事務所に指導対象である旨を知らせたところ、判断する時間が必要とのことで待っていたところ、同年7月10日に次の2点の回答をいただきました。

  • 諏訪大社の蛙狩神事は古来から行われている伝統行事であり、神社の個別的な神事に対して保健所が意見できる立場にはないと考えている。
  • アニマルライツセンターからの蛙狩神事についての意見が寄せられたことを諏訪大社に伝える。(保健所に送った文書をコピーして直接渡すそうです)


法的には飼育下のカエルが対象外にならないと分かった上での判断だということです。



■神事であれば何をやっても許されるのか?■

諏訪大社、諏訪市、諏訪市の動物愛護担当部署(諏訪保健福祉事務所)も、「神事」であることを理由にカエルの串刺しを容認していますが、この態度は責任を放棄してしまっているとも言えます。なぜなら「伝統行事」であっても法律や基準等の対象外とはなっていないからです。動物愛護に関する法律・基準等のどこにも「伝統行事」は除く、などとは書かれていません。

また、古いものではありますが、1974年(昭和49年)の疑義照会(*1)で、警察庁は「伝統行事として行われるものであっても、残虐であれば同法第13条(*2)に該当すると解している。」と回答しています。
*1 動物愛護管理業務必携(2016年度版)より引用
*2 当時の「動物の保護及び管理に関する法律」において罰則規定が書かれている条文

疑義照会
(1) 動物の保護及び管理に関する法律第13条の疑義取り扱いについて(照会)
[昭和49年10月1日青環第798号]

青森県環境保健部長から内閣総理大臣官房管理室長あて

このことについて、次のとおり疑義を生じたので至急御教示くださるようお願いいたします。

本県で、古くからの慣習として闘犬会(主として土佐犬)及び馬力大会等が行われていますが、この行為は動物の保護及び管理に関する法第13条の規定に該当するかどうか。
これに対する内閣総理大臣官房管理室長から青森県環境保健部長への回答

伝統行事として社会的に認容されている闘犬、馬力大会等を実施する行為は、当該行事を行うために必要な限度を超えて動物に苦痛を与えるような手段、方法を用いた場合を除き、動物の保護及び管理に関する法律第13条の規定に該当しないものと解する。
法務省刑事局刑事課長から 内閣総理大臣官房管理室長あてへの回答

伝統的な行事として社会的に認容されている闘牛・闘犬等を実施する行為は当該行事を行うために必要な限度を超えて動物に苦痛を与えるような手段、方法を用いた場合を除き、動物の保護及び管理に関する法律第13条第1項に該当しないと解する。
警察庁保安部防犯少年課長から 内閣総理大臣官房管理室長あてへの回答

本件照会の闘犬・闘牛等は、他に特別の事情のない限り、動物の保護及び管理に関する法律第13条の規定に該当しないと解する。
(理由)
警察庁では、伝統行事として行われるものであっても、残虐であれば同法第13条に該当すると解している。
闘犬、闘牛について残虐かどうかは、当該闘犬・闘牛が動物を死に至らせ又は以後の生存に重大な影響を及ぼすような傷を負わせる性質を有するかどうかを基準として判断している。
本件については、当庁が青森県警察を通じて調査したところ、上記の性質を有するものではないと思料するので、同法第13条には該当しないと解する。
また、馬力大会については、馬に荷を引かせて競争させる行為自体は、 一般的には虐待にあたらないが、殴打するなどによって馬を死に至らせ、又は著しい傷を負わせた場合には、虐待にあたるものと解する。
本件については、当庁が調査したところでは、上述の性質を有するものではないと思料するので、一般的には、同法第13条には該当しないと解する。

いかに長年続いた伝統のある神事でも、それは残虐な行為は残虐な行為であり、法律や基準等の適用範囲内にあります。

2016年

2016年1月2日 諏訪大社に要望

以前より、貴大社で毎年元旦に行われている蛙狩神事の廃止をお願いしておりましたが、2016年元旦もこの行事が行われたことを、とても残念に思っております。
動物の権利は神事より優先されるべきだと私たちは考えています。
冬眠中のカエルを掘り起こし、生きたまま串刺しにして「いけにえ」とするこの行事は、動物の権利を甚だしく侵害する虐待行為であり、直ちに廃止していただきたいと願っています。
伝統や文化は時代とともに変化します。中国の伝統行事「犬肉祭り」も近年国際的に非難の声が高まり、禁止する省も出てきています。
今年の6月、イギリスBBCニュースは、動物愛護のためにタイの雨乞いの儀式で猫ではなく「ドラえもん」が身代わりに使われたと放送しています。
西洋で何百年も続けられてきた闘牛は動物愛護の観点から禁止する州もあり、近年縮小傾向にあります。日本においても、東京都 神奈川県 富山県 石川県は闘犬・闘鶏・闘牛を禁止しています。その理由は「動物愛護を図ること」「善良な風俗を保持すること」とされています。
痛みを感じて苦しむのは、カエルも私たちも同じです。串刺しは強烈な苦痛を伴う残酷な行為です。
CIOMS(国際医科学団体協議会)は動物実験の国際原則のなかで「人間にたいして苦痛を引き起こす行為は、すべての脊椎動物にも苦痛を引き起こすと想定する必要がある」としています。カエルは脊椎動物です。
ヨーロッパでは「実験やその他の科学で利用される動物の保護に関する欧州条約」の対象動物でもあります。苦痛を感じると考えられているからです。
動物に関心を持つ日本人は年々増えています。2013年の動物愛護管理法の改正時には、動物愛護を気にかける国民の意見が、のべ248,417人寄せられています。
国内で行われている残酷な行事を廃止してほしいというのは日本人として当然の思いです。
多くの市民がこの神事に胸を痛めています。動物愛護は国民的な関心事です。公共性の高い神社という立場ならば、神事のために動物を殺すという行為を憂慮する市民の声に真摯に耳を傾けていただけないでしょうか。
私たちは市民を代表して、この蛙狩神事を命の犠牲と苦痛を伴わない代替法で行っていただくことを重ねてお願い申し上げます。
2016年2月2日 諏訪大社からの回答

元朝に御手洗川で蛙を狩ることが古来より大切な神事として受け継がれてきたことが重要であり、氏子崇敬者とともに守り伝えた諏訪信仰上重要な神事でございますので何卒ご理解を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
2016年2月2日 この回答について、下記の文書を送付
お世話になっております。
先日はお手紙でのご回答をいただき、ありがとうございました。
ご回答の内容について、一点確認させていただきたいことがございます。
「氏子崇敬者とともに守り伝えた諏訪信仰上重要な神事でございますので何卒ご理解を賜りますよう重ねてお願い申し上げます」
とのご回答ですが、これは今後も従来と同じ蛙狩神事を行うということでしょうか?
あるいは、この蛙狩神事を命の犠牲と苦痛を伴わない代替法で行っていただける可能性はございますでしょうか?
お忙しい中重ねて恐縮ですが、ご回答いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
2016年2月13日 諏訪大社より回答
貴会よりの平成二十八年二月二日付ファックス文書受領いたしました。
諏訪大社においては千年来適切に伝統文化を伝承して、氏子崇敬者とともに守り伝えた諏訪信仰上重要な神事でございますので、今後も従来通り斎行する予定です。
何卒ご理解を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。





ご理解を」とのことですが、虐待行為は理解して容認すべきものではなく廃止すべく社会全体で取り組まねばならないものではないでしょうか。
動物への思いやりをもって、カエルの串刺しの中止を決定していただけるよう、諏訪市に皆様からもぜひご意見を届けてください。

【意見先】

諏訪市
http://www.city.suwa.lg.jp/www/index.jsp

*下段の「ご意見お問い合わせはこちらから」をクリック

諏訪大社(上社本宮)
〒392-0015 長野県諏訪市中洲宮山 1
TEL 0266-52-1919
FAX 0266-52-3383

神社庁
〒151-0053 東京都渋谷区代々木1-1-2
*全国の神社をまとめている組織
諏訪大社の蛙狩神事 動画(NGO-LIA)
https://www.youtube.com/watch?v=xDlhLH-z1as
全国動物ネットワーク、犬猫救済の輪のサイトに、この問題のより詳細が掲載されています。
http://animalnetwork.jimdo.com/
http://banbihouse.blog69.fc2.com/

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