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大多数の動物を置き去りにしてよいのか:動物愛護法改正

動物愛護法改正は、今国会で成立の見通しだ。
しかし、議論はいまだに犬と猫ばかりであり、大多数の動物が置き去りにされている状態にある。
日本のこの「好きな動物」「かわいい動物」だけを守る風潮、卒業したほうが良いのではないだろうか。

すべての動物問題はつながっているし、一部のパートナー動物だけをかわいがり、その他の動物の苦しみを無視する日本の法律の姿はあまりに極端だ。
とくに置いていかれているのが、産業動物(畜産動物)だ。条項がひとつもない!

国際基準すら守ることができていない日本の畜産業を、世界的な動物福祉団体World Animal Protectionは日本の畜産動物の福祉を中国やフィリピンなどのアジア諸国より低く格付けしている。
その理由には、法律に実効性がないことが挙げられている。

日本の大多数の動物をしめているのが畜産動物だ。約10億頭が毎年利用され続けている。
畜産動物は、最も犠牲数も苦しみの大きさも大きいのに、もっとも無視されてしまっている。

畜産動物の最低限の福祉を守るために、【畜産、輸送屠畜、と畜場を第1種動物取扱業に含めること】、【動物愛護法内に国際基準に乗っ取った産業動物についての条項を設けること】、【すでに畜産業を管理している家畜保健衛生所、食肉衛生検査所及び畜産に関わる地方行政部局との連携をおこない、これらの行政機関も動物福祉について指導を行うこと】を求めている。
農林水産省は国際基準(OIEアニマルウェルフェアのコード)に即した(実際には少し低くなり、さらにとても曖昧になっている)、「アニマルウェルフェアの考え方に対応した飼養管理指針」を守るように、通知を出している。
しかしこれは農林水産省の指針ですら無く、もちろん、実効性も強制力もないし、違反していても罰則も当然ない。
現在、動物福祉に関連する国の法規制は、間違いなく動物愛護法しかない。

法律の内容は4月~5月に固まるであろうと予測される。
その前に、どうか皆さまから、畜産動物の福祉を守る法律にしてほしいことを、地元の国会議員に伝えてください。

要望点まとめ → http://www.arcj.org/houkaisei/

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