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豚コレラ、ついに4万頭超え。無用に屠殺され、また増やされていくだけ

2019年2月、ついに豚コレラは岐阜県を超え、愛知、長野、滋賀、大阪にまで広がった。さらに飛び火した愛知県田原市(渥美半島)は異常な畜産地帯。岐阜県で2018年に発生して以降、殺処分数は増え続け、ついに殺された豚たちの数は合計4万頭(2019年2月14日時点)を超えた。田原市の密集度合いや、今回の拡散を招いた農家の甘い意識をみるに、今後も拡大し更に豚が殺されることが想像され、恐ろしい。

豚コレラについての報道記事も、関係者のコメントも、人間や経済損失ばかりを嘆くが、最大の犠牲者は豚である。最低限の福祉は担保されたのか、殺処分方法が適切であったのかは全く報道されないというのは異常だ。多くの人が気にしているし、また動物を搾取する人間にはアニマルウェルフェアを高く保つ責任があるのだから・・・。

日本での殺処分方法は適切なのか?

結論から言うと、適切ではなさそうだ。

当初、岐阜県での発生時に農林水産省は電殺器を使用していると回答した。電気ショックを与えた後にパコマ(消毒薬)を注射するという方法のようだった。
しかし、訓練などは行われておらず、アニマルウェルフェア専門感がいるわけでもなく、アニマルウェルフェアに配慮するためのマニュアルがあるわけでもなく、しかも最終的にパコマ投与であるため途中で意識を取り戻してももはやわからない。なお、これは岐阜県の方法であって、他府県がどのように殺処分したのかは不明だ。

私達は中に入ることができないため、報道写真を見る限りでの判断でしかないが、愛知県豊田市の農場には大量の炭酸ガスボンベが搬入されている。子豚が多いためであろうが、子豚であっとしても、二酸化炭素単体による殺処分は、動物を長く苦しめる。

鹿児島県の鹿児島県口蹄疫防疫対策マニュアルでは、二酸化炭素の場合、5分程度かかることが書かれている。

(b)最初に,豚をコンテナ等に追い込む。次に,フォークリフトでコン テナからダンプの荷台に豚を移動させ,荷台をブルーシートで覆う。 ブルーシートと荷台の隙間から液化炭酸ガスを注入(約3分)する。 豚は5分程度で死亡する。(30kgの炭酸ガスボンベは約15ミリリットル分。)

OIEコードには二酸化炭素による殺処分について

二酸化炭素(CO 2 )の吸入は、呼吸性及び代謝性のアシドーシスを誘発し、した がって、脳脊髄液(CSF)及び神経単位のpHを低下させ、それにより意識の喪失 をもたらし、長期間の曝露後には、死亡へと繋がる。二酸化炭素への曝露が、意 識の即時の喪失をもたらすことはなく、したがって、高濃度のCO 2 を含むガス混 合物の持つ嫌悪を催す性質及び誘発過程で生じる息苦しさは、アニマルウェルフ ェアにとって重要な注意事項である。

と書かれている。そもそもガスによる屠殺は鶏をメインにしており、豚は新生児豚(離乳前又は最大10.9 kg(0 - 28日齢)以内程度)のみを対象にしている。

屠殺場においても二酸化炭素の残虐さは立証されており、より簡易的なシステム(たとえばブルーシートで囲ったり、袋やその場しのぎの容器に入れるなど)で行う防疫対応時の殺処分において、より苦しんだことは明らかだ。ガスによる屠殺は、一時期ヨーロッパでも福祉的な選択と考えられていたが、実際には異なることが明らかとなってきている。

豚の二酸化炭素による殺処分はむごい。

とくに、不活化ガスを使用することで多少の刺激性や回避行動を軽減できるとされるが、日本では使用されていないと思われる。

二酸化炭素単体による殺処分と、パコマ単体での殺処分を行っているようであれば、日本の殺処分方法は中国での殺処分と大きく違わないといえる

適切な豚の淘汰方法とは?

Humane Slaughter Association(HAS:人道的屠殺協会)は疾病管理のための人道的殺処分方法について詳細な方法をサイト上で公開している

A 成体哺乳類に利用可能な方法

  1. 機械的方法
    a弾丸銃器(日本では狩猟免許が必要である可能性がある)
    b貫通型キャプティブボルトとそれに続くピッチング
  2. 電気ショック、それに続く感電

B 新生児哺乳動物との使用に適したさらなる方法は以下の通りです。

  1. 機械的方法
    a非貫通型キャプティブボルト
    b頭への手動打撃
  2. 致死注射(麻酔薬の過剰注射)

ここにガス殺は掲載されていない。またガスの中でも二酸化炭素単体による殺処分は苦しみを早急にそして長く引き起こす。

あなたにできることがあります

「適切な殺処分なんてない」「どうせ殺すのだから」と切り捨てる人を見かけることがある。これは、アニマルウェルフェアを守ることが動物を利用する人間の責務であることを知ろうとしない又は理解していない人、そして動物の苦しみを直視できず蓋をしてしまいたい人からよく聞く。しかし、議論を放棄することは無責任以外の何物でもない。私たちの社会が、この豚たちの苦しみを作り出しているのだ。冷静に科学的に議論し、具体策を検討してほしい。

また、アニマルライツセンターは上記適切な豚の淘汰方法について、より具体的な資料を農林水産省、全国の都道府県に送付した。拡大する可能性があるため、早急な検討を要望している。みなさんにどうか後押しをしていただきたい。

防疫対応の中で、動物にも人にももっとも負担がかかり、適切なレベルに達することが難しい作業は、間違いなく殺処分関連作業だ。その負担は身体的なものに加え、精神的なものが大きくなる。動物が何分も苦しんで悲鳴を上げ、うめきながら死んだのか、動物が一瞬で意識を失い死に至ったのか、及び、動物の移動の際に動物が逃げ惑ったのか、スムーズに移動したのか、その違いは、動物にとってはもちろんのこと、現場の方々にとっても大きいのだ。

意見先

農林水産省 https://www.contactus.maff.go.jp/voice/sogo.html

また、あなたの都道府県の防疫担当者にも、要望を届けてください。

豚たちを殺しているのは誰か

豚コレラが発生し飼育していた全頭を殺処分することになった農場は、その損失は国や保険で賄われるだろう。たとえ、意識の低さによって蔓延させてしまったとしても、罪に問われるわけではない。全国の人々が同情を寄せ、それを知ることができる。

しかし豚はどうか。

たとえあなたが同情を寄せたところでそれを知る由もなく、また今のままであればその思いが殺処分方法のなにひとつにも反映されず、恐怖と苦痛の中で殺される。私達の税金で。
豚を殺すのは誰か。それは私達が金を払い、維持し続けている社会だ。

過密で、豚たちに苦痛と苦悩を与え、糞尿を何日も放置し、糞尿の中で餌を食べさせて、糞尿の中で眠らせて、運動するスペースを与えず、日常的に仲間が死に、やることもなく、痛みまで与えつづける工場畜産で、豚の健康を保てるはずはない。たとえ白い粉を撒いたとしても、消毒液を設置したとしてもだ。

まずまっさきに、工場畜産をなくすべきだ。

アニマルウェルフェア畜産へ移行し、なにより畜産物の量を大幅に減らさなければ、ずっと人間はバイオセキュリティリスクに苦しめられ、多剤耐性菌で命を失うことになり、動物を殺害する業務を税金で補填し続けることになるだろう。

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 出典・引用元WEBサイト: NPO法人アニマルライツセンター 毛皮、動物実験、工場畜産、犬猫等の虐待的飼育をなくしエシカルな社会へ

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