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ようやく!肉用鶏(ブロイラー)に休む時間を与えるよう促す

農林水産省から1億9100万円を投入した平成30年度畜産GAP拡大推進加速化事業の一部として、畜産技術協会から、「技術レター」なるライトなチラシが2種類出されました。

一つはブロイラーの暗期管理。つまり日本では古い畜産方法が多いため24時間鶏に休む時間を与えず煌々と明かりを照らし続ける農家が 68.1%に及ぶが、その方法が誤りであり、暗い時間を設けて鶏たちに休む時間を与えたほうがよいという主旨です。

もう一つは乳牛の断尾。断尾は7.5%の酪農場がいまだに行っています*2が(放牧農家であっても断尾をしています!なぜ!?)、その畜産方法は古く、断尾はしないほうがよい、どうしても尻尾で体が汚れる場合は、毛をカットする方法が良いという主旨です。

たったこれだけですが、24時間休む時間を与えられずに苦しむ動物、尻尾を切断されるという痛みに耐えなくてはならない動物たちにとっては朗報。さらに日本政府の補助金で世界と同じ考え方のアニマルウェルフェアが推進されたことは大きな前進です。

こちらでチラシをダウンロードできます。活用しましょう!

技術レター ブロイラー 「暗期」 

技術レター 乳用牛 「断尾」

暗期の設定

EUでは6時間以上の暗期(暗い時間)を設けることが法的に義務付けられています。
暗期の重要性は明確です。Ege大学のA. Bayram氏は、以下の通り暗期の重要性を裏付けています。

より自然な日中の行動パターンを示す傾向があり、恐怖心(つまり心理的ストレス)を減らし、そして社会性を高める傾向があった。・・・ブロイラー成績に影響を与えることなく、対照鶏群よりも良好な福祉状態にあったと結論付けた。

また浙江大学のYefeng Yang氏は、下記の例のように、適切な長さ(長すぎず短すぎない)暗期が必要であることを裏付けています。

光周期が短すぎる(12時間)または長すぎる(24時間)場合、光刺激はブロイラー鶏の足の成長を強化しなかった(P <0.05)。さらに、腹部脂肪の量と明期の間の二次関係は、光刺激の期間が短すぎるか長すぎると腹部脂肪の量が減少することを示唆した(P <0.05)。

本来は自然光を入れて、飼育してほしいところであり、世界はその方向に進んでいます。自然光を入れたほうが良いとする科学的な裏付けもあります。

自然光があると、

  • 横たわる(座り込んでいる)時間が減少する(76.7 vs 83.5%)
  • 歩く時間が増える(52.4 vs 37.7 events/10分)
  • 食べる時間が増える(15.8 vs 10.0 events/10分)
  • 歩く能力も1.3倍向上する

などの福祉面、および健康面への影響が有意にあります。

断尾は無意味

断尾は多くの酪農場が行わなっていません。当たり前に不要であることは誰でもわかります。

乳房の汚れのために断尾をしているところがあるといわれますが、「科学的証拠によれば、牛の清潔さや乳房の健康にプラスの効果がないことを示している*5」状況です。むしろ、断尾をすることで「感染症や持続的な神経損傷や慢性的な痛みを引き起こします*6」。

また、牛が汚れる原因は尻尾ではなく、糞尿の上で寝かせることであることは明白です。たとえ1日3回掃除をしても、つなぎ飼いであればあっというまに糞尿にまみれます。掃除を常時し続けるか、つなぎ飼いや狭い舎飼いをやめ、十分なスペースをとるしか方法はないでしょう。

追加を望む

今回明らかに不要で、また生産性に影響のないアニマルウェルフェアに関する2点について、技術的アドバイスが出されたことは評価できることです。しかし、私達はもういくつか、追加してほしい、同じレベルのことがあります。

一つは豚の歯切り。

もう一つは採卵鶏の強制換羽(低栄養誘導関羽含む)です。

歯切りが不要であるということは多くの養豚農家がすぐに説明してくれるでしょう。実際に歯切りをやめてみたら問題なかったとする農家は増加中です。その分の従業員の時間を、掃除やより丁寧な扱いに当ててほしいと思います。

強制換羽についてももはや不要です。なにも鶏たちに飢餓と乾きを共用する必要はなく、1年の産卵期間でその苦しみを終わらせてほしいと思います。2年目に入れば、鶏たちは更に多くの割合で、ひどい症状の子宮や卵巣の病気に苦しみ、羽はぼろぼろになり、苦しみが長引くのです。

普及はどうやって?

せっかく補助金により作られたチラシ、一人でも多くの畜産に携わる人に届けるところまでやっていただきたいと思います。経営層、管理職、現場の方々に行き渡らせ、畜産業全体の意識を上げていかなければ、状況は変わらないでしょう。

業界団体への配布だけでは、行き渡っていない、意識の変革は難しいのです。

*1http://jlta.lin.gr.jp/report/animalwelfare/H26/factual_investigation_blo_h26.pdf
*2http://jlta.lin.gr.jp/report/animalwelfare/H26/factual_investigation_cow_h26.pdf
*3A. Bayram S. Özkan The Journal of Applied Poultry Research, Volume 19, Issue 3, September 2010, Pages 263–273 https://academic.oup.com/japr/article/19/3/263/708399
*4Yefeng Yang, Growth responses of broiler chickens to different periods of artificial light, https://www.researchgate.net/publication/284174047_Growth_responses_of_broiler_chickens_to_different_periods_of_artificial_light
*5https://www.researchgate.net/publication/51212389_Tail_docking_dairy_cattle_Responses_from_an_online_engagement ,Tail docking dairy cattle: Responses from an online engagement
*6http://adf.farmonline.com.au/news/magazine/livestock/herd-health/tail-docking-to-be-banned/2752175.aspx

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 出典・引用元WEBサイト: NPO法人アニマルライツセンター 毛皮、動物実験、工場畜産、犬猫等の虐待的飼育をなくしエシカルな社会へ

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