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としまえんの回答 「つかみ取り」用の魚が水温上昇で死亡した件について

2018年5月3日、東京都練馬区にあるアニューズメント施設「としまえん」で『お魚 つかみどり』用に用意された魚が水温上昇で死亡し、同イベントが中止になりました。本件について、同施設へこのイベントの廃止を求めて質問書を提出しておりましたが、5月21日に回答をいただきましたので掲載します。

5月21日 としまえん からの回答

質問1
魚が死に至るまで水温を上昇させてしまった原因を教えてください。

水質及び魚の管理が至らず、多くの魚を死なせてしまったことを反省しております。当日は、プールのオフシーズン中に釣り堀の営業をしている業者が、魚を養魚場から、車載水槽に入れて、その水温(11℃)のをほぼ維持したまま運び、プール(釣り堀)の水温(23℃)の水に順応できるように、車載水槽の中でゆっくり水合わせをしてから放流するという手順で進めておりましたが、水温差がありすぎて魚をうまく順応させられなかったことが原因と考えております。

質問2
「お魚 つかみどり」イベントを、今後廃止していただけるかどうか教えてください。

今後については検討中ですが、当園としては、とった魚をその場で食べられるよう串と塩も一緒にご提供し、特にお子さまに対し命の尊さを伝える食育の理念を持って催事を実施したことをご理解いただきたいと存じます。


としまえんは「命の尊さを伝える食育の理念」と言われていますが、そのような考えの基本となるのは、生きとし生けるものを大切にする心と、動物の命に対する感謝及び畏敬の念を、動物の取扱いに反映させることに他ならないと思います。しかし同イベントは娯楽のために命ある動物に不必要に恐怖を与え、逃げまどわせ続けるものであり、命の尊さを伝える食育の理念からからはほど遠いものではないでしょうか。

また「とった魚をその場で食べられるよう串と塩も一緒にご提供し」と回答から、どのような屠殺方法が行われいているのかも問題となります。OIE(世界動物保健機関)には養殖魚の福祉規約があり、人道的な輸送方法や屠殺方法について規定されているからです。この規約には日本も批准しています。同規約の中では、養殖魚を食用に屠殺する際には、打撃や電気による気絶処理を伴う速やかで福祉的な方法が求められています。
ノルウェーのように、魚を気絶処理なしで屠殺することを法律で禁止する国もあります。

この点について、としまえんに再度(2018年5月26日)質問書を送ったところ、6月7日に回答をいただきました。

6月7日 としまえん からの回答

質問
「お魚 つかみどり」イベントへの参加者が捕らえた魚の屠殺方法を教えてください。

つかまえた魚の調理については、それぞれのお客様にお任せしており、承知しておりません。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。


5月21日にいただいた回答の中で「命の尊さを伝える食育の理念を持って催事を実施した」とあるのに、人道的な殺し方を参加者に呈示することすらしないのであれば、その催事が本当に命の尊さを伝えようとしているものなのか疑問です。

忘れてはならないのは、魚が痛みを感じる能力があり、その痛みによって苦しむことができる動物だということが数々の研究で明らかになっているという事実です。

2005年にベルファスト(北アイルランド)のクイーンズ大学でPeter Lamingらが行った研究には次のようなものもあります。

2/3の区間は電撃が流れず、1/3の区間は電撃が流れる水槽で一匹だけマスを飼育する実験が行われました。マスは当然電撃の流れる区間を避けて泳ぎますが、電撃の流れる区間の向こう側に仲間のマスの入った水槽を配置したとき、このマスは、電撃の流れる部分にとどまり、仲間のそばにいることを選択しました。



感受性のある生き物は、娯楽利用目的で追回されて恐怖を与えられ、非人道的なやり方で殺される対象ではないはずです。
としまえんには、動物愛護管理法の基本原則の部分は魚にも適用されること、OIEの養殖魚の福祉規約が策定されていること、魚の感受性についての科学的知見などを知らせ、引き続き同イベントの中止を求めていますが、現時点(2018年6月21日時点)では、同イベントが継続されるのか中止されるのか不明です。

としまえんにご意見を


魚への不当な扱いがなくなるよう、皆さまからも意見を届けてください。

としまえん 電話問い合わせ先 http://www.toshimaen.co.jp/contact/index.html
としまえん 意見箱(メール) http://www.toshimaen.co.jp/idea/index.html

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