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犬猫殺処分をゼロにするために

昨年末になりますが、12月21の、22日と動物愛護推進員の研修会が行われました。
2日連続で山崎 恵子先生のお話を聞くことができ、大変贅沢な時間でした。


今年の研修会のテーマは『動物福祉』について
そして、21日の研修会では
甲賀市の取り組み「人福祉・動物福祉協働会議」の報告もありました。


【動物愛護】という言葉はよく耳にする言葉だと思います
動物を愛し、護る事。
しかし愛する気持ち(感情)は人それぞれ違いがあり、曖昧な表現です。

例えば、可愛そうだと犬に洋服を着せる人がいれば
「犬に服を着せるなんて可哀そうだ」と捉える方もいます。


【動物福祉】
{福祉とは、「しあわせ」や「ゆたかさ」を意味する言葉であり、
すべての市民に最低限の幸福と社会的援助を提供するという理念を指す}
{動物福祉とは動物の心理学的幸福を実現する考えのことをいう}
※Wikipedia参照
可哀そうな動物を助けるという考え方でなく、
動物の本来の習性、生態を理解し飼育環境の向上を図るといった意味があります。

動物の福祉には国際的に認められている『5つの自由』という基準があります

1.飢えと乾きからの自由
2.肉体的苦痛と不快からの自由
3.外傷や疾病からの自由
4.恐怖や不安からの自由
5.正常な行動を表現する自由

『動物の福祉』は犬猫に限らず、家畜動物、動物園、水族館、野生動物
全ての動物に対して考える必要があります。

全ての動物の福祉について書いていると、一つの記事にまとめきることがでません。
そこで「しっぽ達のブログ」では管理センターや保護犬・猫について情報発信していることから、
今回は犬猫の福祉に絞って、書かせていただきます。


【犬猫たちの殺処分数を減らすこと、ゼロにするために】

ペットショップで売られていること、次々と産ませる繁殖屋
なぜ無くならないのか、ペットショップ・繁殖屋だけが悪者なのでしょうか。

犬や猫、可愛いペットはペットショップで買う、まだまだ一般的な考え方となっています。

犬猫たちを処分している保健所、管理センターの職員さんを責めて解決するのでしょうか。

動物愛護ボランティアはみんな善人で保護されればもう安心なのでしょうか。

殺処分をゼロにするために、殺処分対象の犬を全て引き取る。
一つの部屋に20頭ほどが収容され、新たな命を宿していたり、
喧嘩がおこり負けた犬が命を落としている。
本当に救えているのでしょうか?動物愛護っていったい何?


実は
『人の福祉』『動物の福祉』切っても切れない関係なのです。

一人暮らしの高齢者が寂しさを癒すために飼われていた犬猫たち、
飼い主さんが入院されたり亡くなったり、犬猫たちが残されてしまい行き場を失ってしまい、
保護管理センターに連れてこられる。

雄と雌を飼い、繁殖制限対策をしていなかったために、何十頭にも増えてしまい
管理が行き届かず環境悪化、周りの苦情により発覚する。

遠い場所の話ではありません、滋賀県内でも年に何件も起きていることです。

原因として飼い方の知識不足
そして飼い主さんの孤立
さらに、行政の知識と連携不足です。


環境省では災害が発生したとき、「ペットとの同行避難」が推進されています。
しかし一緒に避難しても、ペットが避難所に入れないことが大半となっています。

2007年に発生した新潟県中越沖地震では、
ペット連れで避難所に入れなかったために、車の中で避難生活をしていた方が
エコノミー症候群で亡くなられたそうです。

ペット受け入れ拒否のために、人の命が奪われた。

動物を救うことは人を救うこと。
人を救うことは動物の命を救うことになります。


行政や人間の福祉に携わる方々、犬や猫を好きになる必要はありませんが
援助を必要とする人間に犬や猫を飼っておられる方がいるはずです。

動物福祉の知識があれば、相談先・連絡先を知っていれば、救える命があります。
人の福祉と動物の福祉、同じ問題なのです。

都道府県別の児童虐待数ランキングと動物殺処分ランキングはほぼリンクするそうです。

「野良猫、野良犬は殺処分すればいい!」でいいのでしょうか

ペットショップが無くならないのは、
野良猫が減らないのは、
行き場を失うペットたち

全ての原因は『知らないから』

ペットショップで売られている子犬子猫がどんな環境で産まれやってくるのか、
親犬たちの生活を全ての人が知れば、ペットショップで買う人は減るのではないのでしょうか
買う人がいなくなれば、繁殖屋も続けることが難しくなるはずです。

ご自身の将来、ペットの将来を考えて暮らし
周りに相談、助けを求めることができれば、捨てられることも減らせるはず。

不妊手術の必要性を知れば、不要とされる命が増えることを防げるはず。

保護管理センターとはどんな施設なのか、どんな所に収容、管理されているのか、
何らかの理由で保護された犬猫たちが、最低限5つの自由を守られ、幸せに過ごすことができているのか
見極めることができたなら、本当に救われる命が増えるはず。


全県民、全国民が『動物福祉』の知識があれば、『尊重』することができたなら
捨てられる命、処分されれてしまう命は、限りなくゼロに近づくのではないのでしょうか。




管理センターの職員さん、ボランティアだけが頑張っても限界があります。
知ってください、そして伝えてください。犬猫殺処分を限りなくゼロに近づけるために。
皆さんの協力が必要です。







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